ごあいさつ
社会構想大学院大学 コミュニケーションデザイン研究科の橋本です。
専門は地域メディアとメディア制度とリスク・コミュニケーションです。
寄稿・講演・意見交換等のご相談はこちらからお願いいたします。
これまでの業績はresearchmapよりご確認ください。
研究領域
【現在の研究テーマ/researchmap】
- COVID-19関連報道を端緒としたマスメディアの災害リスク・コミュニケーションのあり方
- 人口減少社会に調和する放送政策の地域メディア論的研究
- オーディエンスの流動化を前提とした民放地方テレビ局の役割
- テレビ局出身の実務家教員による教育・研究実践の現状と課題
【助成期間中の研究課題】
- テレビ局による災害リスク・コミュニケーションのあり方:ポリメディアの視点から(科研費/研究代表者)
- マスメディア出身実務家教員による「実践と理論の融合」の現在地(2022年度 社会情報学会 若手研究助成/研究代表者)
【主な寄稿(全実績)】
- 「放送の地域性」研究の展望:事業者や地域の実情を踏まえた放送制度の実装に向けて
- メディアは災害報道の「メタ知識」を提供できていたか:COVID-19関連報道の総括に向けて
- コロナ禍をめぐるテレビ報道 非常時のメディアをあり方を考える
【主な講演(全実績)】
- マスコミ倫理懇談会 第64回全国大会 広告分科会(2022年9月29日)
- 新聞週間特別シンポジウム「パンデミックが変える社会と報道」(2021年10月16日)ほか

研究内容
メディア論という学問領域は、われわれが普段メディアを通じて「あたりまえ」に受け入れているものの不自然さや恣意性を暴き出し、言語化し、克服するための思想と方法の集積です。そしてここでいう「メディア」には、マスメディアやインターネットのみならず、われわれのコミュニケーションを媒介し、社会生活を形成しうるすべてのものごとが含まれます。とはいえ、複雑化したメディア環境においては、特定のメディアやメディアコンテンツに着目するだけでは現実に起きていることを説明することはできません。大切なのは、人びとが日常生活のなかでメディアをなぜ/どのように位置づけているか(位置づけさせられているか)実直に観察することです。こうした考え方は「社会志向のメディア理論(Couldry, 2012)」や「ノン・メディア・セントリック・メディアスタディーズ(Moors, 2017)」と呼ばれます。
応用メディア論は、メディア論のアプローチを基礎とした分野横断的・協働的な視点から社会・法制度・組織・ときには個人が抱える課題を捉えなおし、具体的かつ実現可能な解決策を提言することで、よりよいコミュニケーションの社会実装をめざす取り組みです※。世界とメディアが分かちがたく結びついている現代社会において、メディア論の考え方はすべての人々にとって役立つ「ポータブルスキル」とも考えられます。橋本研究室では、社会人学生が自らの実務経験に即した「メディア論 × 〇〇」を探究し、研究・教育・社会貢献活動に取り組んでいます。
※ 本領域は「実践メディア論」ともいえますが、「(カルチュラル・スタディーズの)メディア実践」との混同を避けるためこの名称になりました。もちろん「メディア実践」の思想と方法も本領域の基盤のひとつです。
※ 本HPは、社会構想大学院大学がその内容を保証するものではありません。